ここ数年、電動ブラシや音波ブラシなどが急速に普及してきました。
更に最近では超音波ブラシといった物もでてきております。
各メーカーよりさまざまな機種がでておりますが、ここでは歯科医院で
一般的に勧めている音波ブラシ、超音波ブラシについて、院長が実際に
使ってみた体験からそれぞれの特徴を説明してみたいと思います。


音波ブラシ(ソニッケア)
Ο本体が大きくて重いので、長い時間磨いていると腕が疲れる。
Ο交換用のヘッドブラシの値段が高い。
Ο山切りカットなので、歯面の細かい部分や歯周ポケット内には毛先があたらない。
Ο毛先のあたる部分は汚れが良く落ちる(スピーディ)
Ο毛が硬いので、毛先が長期間広がらない。
Ο振動が激しいので、歯肉や歯頸部にはふさわしくなく、
 歯肉の退縮、根面のくさび状欠損などが予想される。
Ο振動が大きく、音も大きく、顔にしぶきがかなり飛ぶ。
超音波ブラシ(システマ超音波)
Ο特に動かさなくても、歯面に毛先を確実にあてていればプラークは落とせる
 ので 無駄な動きをする必要がなく、手も楽である。
Ο歯肉に優しくマッサージができる。
Ο振動が少なく、音も静かで、しぶきは全然飛ばない。
Ο磨いた後、すべての歯面の汚れが取れるので、舌で触った時のツルツル感が、実感できる。
Ο微振動で、少しずつプラークを分解していくので、すべての歯を磨き終える
 まで時間がかかる。
Ο交換用ヘッドブラシの値段が安い。
Οヘッドの厚みは、手用システマ歯ブラシより2oほど厚いだけなので、
 最後臼歯までブラシが届く。
Οソニッケアより本体が細くて、軽いので腕が疲れない。
Οヘッドが山切りカットでなく、コンパクトなので、手用歯ブラシ同様、
 歯面の細かい部分までプラークを落とせる。
Ο毛が柔らかいので、毛先が広がりやすく、長期間はもたない。
Ο振動が穏やかなので、歯肉や歯頸部を傷つけない。


システマ超音波の使用法について
@歯周ポケット内のプラーク除去+歯肉マッサージ
8ブロックの歯の表側、裏側、上下各10秒ずつ磨く。

  80秒x4=320秒=約5分

できるだけポケットの中に毛先を入れるように。あえて動かさなくて良い。
しっかり振動を伝えること。45度の角度に注意。
毛先が開いてきたら、交換すること。
A歯面(咬合面、頬舌面、隣接面、遠心面など)
通常の手用歯ブラシと同様に小刻みに動かしながら磨く。
この時動きを大きくしすぎたり、力を加えすぎない。
確実に歯面にあてていれば必ずしも動かす必要はなく、
超音波の作用でプラークは分解できる。所要時間約5分間。
Bデンタルフロス、歯間ブラシ、タフト歯ブラシの使用
(必要な部位のみ)所要時間約5分間。


@+A+B=合計約15分間


追加事項(子供用電動ブラシについて)
最近一般に急速に電動ブラシが普及をしだした理由として、子供向けに安価な
値段でキャラクター商品のようなもので作られた電動ブラシの存在があります。
値段は800円前後で、購入しやすい価格なのと、おもちゃ感覚の見た目が
うけて、大ヒットとなり電動ブラシを世の子供たちに普及させ、面倒な
歯ブラシに興味を持たせたという点では、ある意味多いに貢献しました。
しかし製品の質としては、やはり値段的に単純な最低限のつくりであり、
それを使ったことにより子供あるいは大人の歯が正しく確実に磨けると
思ったら大間違いです。
電動ブラシなら、なんでも良いというわけではなく、他の電化製品同様ピン
からキリまであるので、本当にご自分やお子さんの歯が大切で正しく確実に
磨こうと思ったら、やはりある程度の値段はかかっても良質な製品を
選ぶべきでしょう。そして、手用歯ブラシにしろ、電動ブラシにしろ、
自己流の磨き方ではなく、正しい磨き方を歯科医院の
専門スタッフにしっかり教わり、身に付けることが最も大切です。

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